排水溝のつまりと悪臭
2020年11月17日 10時47分
お風呂場の排水溝がつまってしまったときに、水が流れない、排水が逆流してきた、
悪臭がするなどのトラブルが起こります。
お風呂場は、髪の毛などの水に溶けないものや、シャンプー、リンス、ボディーソープなどの
石鹸カスが大量に流れるため、水回りの中で最もつまりやすい箇所だと言えます。
お風呂掃除は毎日行っているが、排水溝の中まで毎日は掃除しないと言う人も少なくないのではないでしょうか。
お風呂場の排水溝は、浴槽の中と洗い場の2箇所にあります。
浴槽内の排水溝は穴が小さいため、湯船に浮かんだ髪の毛や皮脂、垢などがつまりやすくなっています。
洗い場の排水溝は、シャワーを浴びる際に大量の排水が流れるため、
穴が大きくなっていることが特徴的です。
しかし、浴槽内に比べると排水に含まれる汚物が多いため、穴が大きくて流れるからといって
排水溝の掃除やメンテナンスをせずにいると、突然つまりを起こすことがあります。
排水溝のつまりは、髪の毛や石鹸カス、垢、皮脂汚れなどが徐々に蓄積されていき、
排水溝や排水トラップ、排水管の空間を狭めてしまうために起こります。
そして、付着した汚れを菌がエサにして繁殖することによって、ヌメリも起こします。
すると、新しく流れてきた排水に含まれる髪の毛や石鹸カスが蓄積された汚れやヌメリに引っかかり、
流れなくなって、つまりや逆流を起こすことになるのです。
つまりやヌメリが起こることによって、悪臭も放ちます。
また、洗い場の排水溝と浴槽の排水溝は繋がっているため、どちらかの排水溝が逆流を起こすと、
もう一方の排水溝にも排水が溢れてきてしまいます。
このようなトラブルを防ぐためには、やはり、排水溝や排水トラップの定期的な清掃が必要になります。
排水溝パイプクリーナーを使って掃除するだけでつまりや悪臭は起こりにくくなります。
ただし、排水溝パイプクリーナーは、軽度のヌメリや髪の毛を溶かす程度に作られているため、
長期間に渡って蓄積された汚れの塊までは溶かすことはできません。
そのため、1、2週間に一度程度の短期間で掃除をすればつまりは起こらなくなるでしょう。
しかし、パイプクリーナーを注ぐ量が少なかったり、排水トラップだけにしか注いでいない場合は、
排水ハイプにパイプクリーナーが行き渡らないため、汚れを取り除くことはできません。
パイプクリーナーはパッケージの裏に書いてある適量を注ぎ、排水トラップの外側にも注ぐようにしましょう。
また、排水トラップに水切りネットなどの汚れをせき止めるものを取り付けることによって、
髪の毛などの大きなゴミを流さずに済みますし、掃除も簡単になります。
ただし、石鹸カスなどのヌメリは水切りネットをすり抜けてしまうため、
やはり、定期的な清掃が必要になります。
お風呂掃除の際には、浴槽や床だけでなく、排水トラップも取り出して掃除するようにすると良いでしょう。