お風呂のトラブル

蛇口から水漏れ

お風呂に入ろうとしたときに、蛇口から水が漏れていたという経験をしたことがある人もいると思います。
このまま放っておくと水道代が高くなってしまうため、早めに対処したいところです。
「■キッチン①■」でキッチンで使われている蛇口は、「シングルレバー混合水栓」と
「2ハンドル混合水栓」が主流になっていると紹介しましたが、お風呂場で使用されている蛇口は、
「2ハンドル混合水栓」「サーモスタット式混合水栓」が主流になっています。
「2ハンドル混合水栓」とは、ハンドルが水用とお湯用に分かれており、

それらのハンドルを調節して、水量や温度を変える蛇口のことを言います。
水の蛇口をひねれば水のみ、お湯の蛇口をひねればお湯のみが出ます。
2ハンドル混合水栓は耐久性があるため、寿命が長いというメリットがあります。

また、自分で修理をする際も、簡単にできるような構造になっています。
しかし、水とお湯の量を微妙に動かして温度や水量を調節しなければならず、少々手間がかかるため、
近年建てられている住宅には使用されることが少ない傾向にあります。
「サーモスタット式混合水栓」は、近年建てられている住宅に多く採用されている蛇口で、
シャワーホースと一体型になっていることが多いです。
レバーを回すだけで温度調節が簡単にでき、もう1つのレバーを上下するだけで
吐水と止水が簡単にできるような仕組みになっています。
見た目もオシャレで簡単に操作できることから多く普及されていますが、複雑な構造になっているため、
水漏れなどのトラブルも起こりやすく、自分で修理することも難しいです。

そして、蛇口には大きく分けて「壁付きタイプ水栓」「台付きタイプ水栓」があります。
「壁付きタイプ水栓」は主にサーモスタット式混合水栓が設置されており、
壁の中に水用とお湯用の給水管が分かれて伸びています。
給水管が壁の中に入っているため、水漏れが起こった際に自分で確認することができず、
修理することは非常に困難です。

「台付きタイプ水栓」は、浴槽の縁に穴をあけ、そこに2ハンドル混合水栓が設置されています。
浴槽の側面が外すことができ、給水管や止水管が目視で確認できるため、
自分で修理やメンテナンスができるようになっています。
では、水漏れが起こる原因ですが、それぞれの蛇口の種類によって
原因と対策が変わりますので順番に紹介していきます。

まず、「サーモスタット式混合水栓」から水漏れする場合ですが、スパウトという
蛇口の胴体部分の部品の緩みや劣化、蛇口内のバルブの劣化、
蛇口とシャワーホースの接続部分のナットの緩みやパッキンの劣化
などが考えられます。
基本的にはナットを締め直したり、外せるのであれば、部品を新しいものに交換することで改善されますが、
水栓自体の故障の可能性もあります。
ナットを締め直す程度であれば自分でもできるかもしれませんが、
部品を取り外すことでさらに故障してしまう可能性も少なくはありません。
また、サーモスタット式混合水栓の部品は費用が少し高くなる場合がありますので、
修理の手間と費用のことを考えるのであれば、最初から業者に依頼しておいた方が良いかもしれません。

次に、「2ハンドル混合水栓」から水漏れする場合ですが、このタイプの水栓が設置してある場合は、
水栓自体が古くなっているために起こることが多いようです。
原因としては、ハンドル部分のパッキンの劣化、ナットの緩み、ナット部分のパッキンの劣化が考えられます。
この場合もナットを締め直したりパッキンを新しいものに交換すれば改善されることが多いです。
2ハンドル混合水栓は自分で修理できることが多いため、簡単に改善される可能性が高いです。
 

 シャワーから水漏れ

水栓本体ではなく、シャワーから水がポタポタ垂れる場合もあります。
この場合は、水栓本体とシャワーホースの接続部分から、
もしくはシャワーヘッドから漏れていることが多いです。
水栓本体とシャワーホースの接続部分からの水漏れの場合は、パッキンの劣化の可能性が高いため、
新品のものに交換することで改善されます。
また、接続部分のナットが緩んでいる場合もあるため、念のため締め直しておきましょう。
シャワーヘッドからの水漏れの場合は、シャワーヘッドが単純に緩んでいるか、
パッキンの劣化が考えられます。
シャワーヘッドを締め直して改善されなければパッキンを新しいものに交換しましょう。
シャワーヘッドの吐水口に、稀に給水管から流れてきた小さなゴミがつまっていることもあるため、
一緒に掃除すると良いでしょう。
パッキンを新しいものにしても良いですが、シャワーヘッドもホームセンターなどで
安く販売されているので、シャワーヘッド自体が古ければ新品にしても良いかもしれません。



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